APIという言葉が出てきた瞬間に、なんとなくスキップしていませんか。この記事を読み終わる頃には、APIが何をしているのかイメージできるようになります。
結論
一言でいうと、APIはアプリとサーバーをつなぐ「仲介役(ウェイター)」です。
アプリが必要なデータを直接取りに行くのではなく、APIという窓口を通してサーバーにお願いし、結果を受け取ります。
APIとは何か
APIは、アプリとサーバーをつなぐ「仲介役(ウェイター)」で、データのやり取りをする窓口として使われます。
サーバーは、データを保管・処理しているコンピューターで、インターネットの向こう側にあります。
たとえば、天気アプリを開いたときのことを考えてみます。
スマホの中に世界中の天気データがすべて入っているわけではないため、アプリは必要なタイミングで、APIという窓口から天気サービスのサーバーに「東京の天気をください」とお願いしています。
レストランで考えると、少しイメージしやすくなります。
お客さんは、厨房に直接入って料理を作ってもらうわけではありません。席でウェイターに注文を伝えます。
ウェイターは注文を厨房に届け、できあがった料理をお客さんの席まで運びます。
Webサービスの世界では、アプリがお客さん、サーバーが厨房、APIがウェイターのような役割をしています。
APIが必要な理由
APIが必要な理由は、アプリが外部サービスのデータや機能を安全に使うためです。
もしAPIがなければ、アプリはサーバーの中身に直接触りに行く必要があります。
これは、レストランでお客さんが厨房に入って、冷蔵庫や調理器具を勝手に触るようなものです。
それでは危険ですし、どこに何があるのかもわかりません。
APIがあることで、アプリは決められた窓口だけを使って必要なデータをお願いできます。
たとえば、次のような場面でAPIが使われます。
- 天気アプリが、天気情報を取得する
- 地図アプリが、住所から場所を表示する
- 予約サービスが、空き時間を確認する
- 業務ツールが、顧客情報や売上データを連携する
APIを使うと、アプリは外部サービスのデータを取り込んだり、他のサービスと自動連携したりできるため、外部サービスをゼロから作り直さずに使うための入口とも言えます。
APIの基本の流れ
APIの流れは、「お願い」と「返事」に分けると理解しやすくなります。
APIでは、アプリがお願いを送り、サーバーが結果を返します。
このお願いをリクエスト、返ってくる結果をレスポンスと呼びます。
リクエストは、アプリがAPIに「このデータをください」と送る要求です。
レスポンスは、サーバーがAPIを通じてアプリに返すデータや結果です。
レストランの例に戻すと、この流れになります。
1. お客さんがウェイターに注文する
2. ウェイターが厨房に注文を伝える
3. 厨房が料理を作る
4. ウェイターがお客さんに料理を届ける
APIでは、次の流れに置き換えられます。
1. アプリがAPIにリクエストを送る
2. APIがサーバーに内容を伝える
3. サーバーが必要な処理をする
4. APIを通じてレスポンスが返る

ここでは、まず「APIにはお願いして、返事を受け取る流れがある」とつかめれば十分です。
身近なサービスでAPIを見てみる
APIは、特別な人だけが使うものではありません。ふだん使っているアプリの裏側でも動いています。
たとえば、天気アプリを開く場面を見てみます。
1. スマホで天気アプリを開く
2. アプリがAPIに「現在地の天気をください」と伝える
3. APIが天気サービスのサーバーへ内容を届ける
4. サーバーが天気データを返す
5. アプリの画面に気温や降水確率が表示される
この流れの中で、APIはアプリと天気サービスの間をつないでいます。
地図アプリでも同じです。
住所を入力すると、アプリは地図サービスのAPIに「この住所の場所を教えてください」と伝えます。
すると、地図上の位置情報が返ってきます。
アプリがすべての情報を自分で持っているわけではありません。
必要なときにAPIを通じて外部サービスへお願いし、返ってきた結果を画面に表示しています。
APIを学ぶときに出てくる用語
APIを学び始めると、いくつかの用語が出てきます。
ここでは、最初に見かけやすい言葉だけ押さえておきます。
- API:アプリとサーバーをつなぐ仲介役
- リクエスト:アプリがAPIに送る要求
- レスポンス:サーバーから返ってくるデータや結果
- エンドポイント:APIへアクセスするための窓口となるURL
- JSON:データを整理して送るための書き方のルール
APIの窓口となるURLを、エンドポイントと呼びます。
たとえば、天気情報の窓口、ユーザー情報の窓口、注文情報の窓口のように、扱うデータごとに分かれていることがあります。
また、APIから返ってくるデータはJSONという形式で書かれていることが多いです。
JSONは、データを整理して送るための書き方のルールです。辞書のような形をしています。
ただし、この記事の段階では細かい書き方まで覚えなくて大丈夫です。
まずは、APIの流れの中で「リクエスト」「レスポンス」「エンドポイント」「JSON」という言葉が出てくると知っておきましょう。
APIは何のために学ぶのか
APIを学ぶ目的は、外部サービスのデータや機能を使えるようになることです。
たとえば、業務を自動化したいとき、別々のツールにある情報をつなぎたい場面があります。
顧客情報を別のシステムへ送る、フォームの回答を表に追加する、天気や地図など外部の情報をアプリに表示する、といった使い方です。
このとき、APIの仕組みが少しわかっていると、ツールの説明画面やヘルプを読みやすくなります。
ZapierやMakeなどの自動化ツールでAPIという言葉が出てきたときも、「アプリとサーバーをつなぐ窓口のことだ」と戻って考えられます。
APIを学ぶ最初のゴールは、コードを書けるようになることではありません。
まずは、APIが何をしているのか、どこにリクエストを送り、何がレスポンスとして返ってくるのかを読めるようになることです。
まとめ:APIはお願いと返事をつなぐ窓口
- APIは、アプリとサーバーをつなぐ「仲介役(ウェイター)」
- アプリはAPIを通じて、外部サービスのデータや機能を使う
- リクエストは、アプリがAPIに送る要求
- レスポンスは、サーバーから返ってくるデータや結果
- エンドポイントは、APIへアクセスするための窓口となるURL
- JSONは、データを整理して送るための書き方のルール
次のステップとして、APIから返ってくるデータの形を見てみましょう。
→ JSONとは?初心者でもわかるデータの書き方
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